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Macでファンの回転が止まらない時に試したこと
こんにちは!
このところ連日気温が30℃を超え、いよいよ夏本番ですね。
暑さのせいなのか、私のMacBook Airが少しバテ気味で時々ファンが回り続けることがあります。
そんな時は「とりあえずPC再起動」でしのいでいたのですが、そろそろ適切な解決策を見つけたくなり、調べてみることにしました。
結論としては、私の場合「SMCをリセットする前に行う手順」を実行することで、改善が見られました。
備忘録も兼ねて、遭遇した現象と試行錯誤の過程、対応したことについてまとめました。
環境
- macOS Catalina 10.15.6
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)
kavdというプロセスがCPU使用率を占拠していたケース
kavdというのは、どうやらカスペルスキー(セキュリティソフト)のプロセスのようです。なのでカスペルスキーを再起動してみます。すると、CPU使用率が下がりファンも静かになりました。
「とりあえずカスペルスキーを再起動」していったん問題は解消されたのですが、調べてみると、カスペルスキーのコミュニティにこの件に関するトピックが見つかりました。
それによると、バージョン21.1.0.150を利用することが推奨されています。https://community.kaspersky.com/kaspersky-internet-security-13/kis-for-mac-big-sur-m1-kavd-memory-leak-15221
ということでこちらを実行してみたところ、現時点までkavdのCPU占拠によるファン回転が止まらない現象は起こっていません🎉
kavdがCPUプロセスを占拠している場合は、カスペルスキーのバージョンを上記にアップデートすることで改善されるかもしれません。
DockerのプロセスがCPU使用率を占拠していたケース
Docker Desktop for Macの「Quit Docker Desktop」(⌘Q)でプロセスを完全に終わらせてから、もう一度Dockerを起動させてみます。
しかし、数時間後にはまた文字入力ができないほど重くなることもあったりして、結局解決には至りませんでした。
DockerのCPU使用率が高くなる問題については、GitHubのIssueに繰り返し挙げられています。
そして「とりあえずDocker再起動」では一時的な回避策にしかならないようです。
https://github.com/docker/for-mac/issues/5116
SMCをリセットする前に行う手順を試す
私の場合、今回最も効果がみられた対処法がこちらです✨
SMCってなに?
SMCとは、System Management Controller(システム管理コントローラ)のことです。
これをリセットすると、電源、バッテリー、ファン、その他の機能に関わる一部の問題を解決できます。
でもあんまりリセットってやりたくないな….。あれ?リセットする前に試す手順がある!
SMCをリセットする前に、以下の手順を試してください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201295
その手順がこちらです👇
- Macをシステム終了します。
- 電源ボタンを10秒間長押ししてから、指をはなします。
- 数秒待ってから、電源ボタンを押してMacの電源を入れます。
やってみるとまさにドンピシャでした。ファンはすっかりおとなしくなり、今のところ快適に作業できています🙌
私のMacBook AirにはApple T2セキュリティチップが搭載されており、どうやらこのチップにSMCの制御機能も統合されているようです。
In addition to the security components, the T2 chip integrates
https://www.apple.com/ca/mac/docs/Apple_T2_Security_Chip_Overview.pdf
several controllers found in other Mac systems—like the system management
controller, image signal processor, audio controller, and SSD controller.
あくまで個人的な見解ですが、この手順はT2チップのコントローラー機能に何らかの影響を及ぼす簡易リセット的なものなのかなと推測しました。
おまけ
Macs Fan Control(温度センサーの可視化ツール)
ファンのリストと温度センサーのリストを目視できるツールです。
ファン回転の制御もできるようですが、本来ファンは温度を下げるためにあるものなので、私は回転の制御はせずCPU温度の監視での利用にとどめています。
まとめ
今回最も有効だったのは、Appleの公式サイトで案内しているこちらの方法でした。
ファンの回転が止まらない原因はさまざまで、一発で解決することは難しいかもしれませんが、なにかしらの参考になれば幸いです。
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