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複数バージョン&高速&簡単なServBayを試してみた感想
こんにちは、T.Oと申します。
今回は、ローカル開発環境を手早く構築できる最新ツール「ServBay」を実際に使ってみた感想を共有したいと思います。
目次
ServBayとは?
ServBayとは、ローカルWeb開発環境管理ツールです。
ワンクリックで多様なプログラミング言語やデータベース、Webサーバーなどの環境をインストール・切り替え・管理できます。
PHP、Node.js、Python、Go、Java、.NET、Ruby、Rustなどの主要言語に対応し、それぞれ複数のバージョンを共存させられるため、異なるプロジェクト間でのバージョン競合を防止できます。

使いやすさと特徴
ServBayは、ソフトウェアのインストールから停止、ログの閲覧、設定変更まで、すべての操作をGUI上で完結できます。無料プランでは、最大3つまでのWebサイトを同時に起動できます。

バージョン切り替えもワンクリックで可能で、PHP、Node.js、Pythonなど複数言語の異なるバージョンをプロジェクトごとに割り当てることで同時に動作可能です。
導入メリット
ServBayを導入する最大のメリットは、面倒な環境構築作業を大幅に減らし、コーディングに集中することで生産性を高められる点です。
さらに、次のような利便性も備えています。
- 面倒な環境構築や初期設定の手間を大幅に削減できる
- 各サービスの起動・停止、バージョン切り替えをGUI上で簡単に操作できる
- SSL証明書の生成や管理も自動化されており、開発環境を手軽に整えられる
- コマンドライン操作や設定ファイルの編集が不要で、初心者でも扱いやすい
- 複数プロジェクトで異なる環境を柔軟に切り替えられる
Dockerとの比較
| 項目 | Docker | ServBay |
|---|---|---|
| 概要 | コンテナ基盤。イメージ、コンテナ、ネットワーク、ボリュームなどを組み合わせてシステムを構築するツール。 | Web開発向けに最適化された総合ローカル環境。Webサーバー、DB、言語環境、メール、SSLなどをGUIベースで一括管理できる。 |
| 主な構成要素 | イメージ、コンテナ、ネットワーク、ボリューム | Webサーバー(Caddy/Nginx/Apache)、DB、PHP/Node/Python、Mailpit、SSL |
| 目的・特徴 | インフラをコードで管理し、本番環境と完全一致させたい場合に最適 | 手軽にローカル環境を立ち上げ、開発に集中したい場合に便利 |
| セットアップ手順 | Dockerfileとcompose.yamlを作成し、docker compose buildでイメージ構築、docker compose upで起動 | 管理パネルで言語、データベース、Webサーバーを選ぶだけで自動構築 |
| 特徴 | 開発から本番環境まで同一構成 | GUI操作で環境を構築でき、複数プロジェクトをドメイン・SSL・PHPなどのバージョン単位で簡単に切り替え可能。 |
| パフォーマンス/リソース消費 | 仮想マシン上で動作するため、CPU/RAM消費が高い | ネイティブプロセスで軽量、起動時間・リソース消費が優れる |
| バージョン切り替え | PHP 8.1/8.2/8.3などを併用するにはイメージタグやComposeファイルを手動管理 | GUIからPHP/Node/DBバージョンをプロジェクト単位でワンクリック切り替え |
| チーム共有 | Composeファイルを共有 | パネル設定を共有 |
| 環境再現性 | 高い | 中程度 |
| 学習コスト | やや高い | 低い |
| 利点 | 自動化・スケールに強く、 クラウド環境との親和性が高い。 | 設定が最小限で済み、サーバー構成を意識せずに実行できる。GUIベースで初心者にも扱いやすい。 |
| 強み | 環境の柔軟な構築と再配布、インフラレベルで統一管理可能 | ローカル開発を高速・簡単にするワンパッケージ構成とシームレスなバージョン切り替え。 |
ServBayのデメリット
ServBayを使用する上での主なデメリットは以下の通りです
既存の環境変数と競合
ServBay起動時、既存のPATHを/opt/servbay/binで上書きするため、Homebrewなどでインストール済みのPHPやNodeが認識されなくなり、すべてServBay版に置き換わります。
ローカルと本番の環境差異
ServBayはローカル開発を目的としたツールなので、本番サーバー(Linux/Nginx/AWS)と根本的に設定が異なり、移行時に予期せぬエラーが発生します。
実際の事案としては、過去のLaravelプロジェクトで、macOSだとファイル名の大文字、小文字が区別されずローカルではOKだったのに、本番Linux環境で大文字、小文字によるエラーが起きたことがありました。
ServBayを使ってみた感想
ServBayを使ってみて感じたのは、初期セットアップの手軽さとマルチバージョン切り替えの柔軟さです。Dockerや仮想環境にありがちな煩雑な準備や設定修正が一切必要なく、インストーラーのワンクリックだけで導入が完了しました。
また、プロジェクトごとに求められるPHPやMySQLなどのバージョン切り替えも、直感的なGUI操作で簡単に行えるため、CakePHPやLaravel、WordPressなど異なるソフトウェアでも一つのツールで完結できるのが魅力です。さらに、複数のサービスを同時に起動しても動作が軽快だったことも触っていて良かった点です。
まとめ
少人数のチームで素早く開発環境を整えたい場合や、環境構築にあまり時間をかけられない場合には、ServBayは非常に有効なツールだと感じます。
ただし、すでにローカル環境で独自の開発環境を構築している方には、ServBayはあまり向かないかもしれません。
また、すでにDockerを運用している場合は、無理にServBayへ移行する必要はないです。チーム全体で同一の環境を共有したり、開発・テスト・本番環境を同一構成で再現したい場合には、Dockerの方が適していると思います。
一方で、ServBayは個人や少人数で手早く環境を用意したい場合や、ソースコードをすぐに動かして試したいときなどに向いていると言えます。
そのため、プロジェクトの目的や運用形態に応じて、ServBayとDockerを使い分けるのが最も効率的だと、実際に利用してみて感じました。
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