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2025/12/08 技術系社外

PHPカンファレンス福岡2025レポ

この記事を書いた人 M.Y
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こんにちは、M.Yです。
今年は夏が長いと思ったら一気に冬のような寒さ。。🧶🧣🧤インフルエンザも猛威を振い始めていますので、体調には特に気をつけたい日々ですね!🤧
さてさて今回は11月8日(土)に開催された PHPカンファレンス福岡2025 に参加してきましたので、そのレポートをお送りしたいと思います。

PHPカンファレンス福岡とは

PHPカンファレンス福岡の公式には以下のように記載があります。

PHPカンファレンス福岡2025はPHPに関連する知識や情報を共有し、新たなつながりを創出することを目的としたイベントです。

つまり、

  • PHPに関する知識や情報を共有し、福岡・九州のPHPerと全国のエンジニアが交流するイベント
  • 参加者が「学び」「繋がり」「楽しむ」ことが目的
  • カンファレンスを通じて新しいアイデアやコミュニティとの繋がりが生まれることを目指している

という PHPerのPHPerによるPHPerのためのイベント(福岡版) なのです!

PHPカンファレンス福岡2025

前述の通りPHP技術の学習とコミュニティ交流を提供する場として、今年で10回目の開催です。
私自身参加するのは2度目で、前回も本当にワクワクするお祭りのようなイベントでした。

受付〜オープニング

今年もFFBホール(福岡ファッションビル 8階)で開催されました。
8Fワンフロアどどーーん!と貸し切ってのイベント。エントランスのエレベーター横の本日の催しにもバッチリ記載されています。
8Fまでエレベーターで上がると、すでに賑々しい雰囲気!早速受付を済ませ、会場へ!!

過去10回全てのスタッフT👕がズラリ!!圧巻です!🙏

協賛企業の旗を作成し展示してくださっています!!もちろん弊社WDの旗🚩も☺️

入り口で渡された参加カードに名前を書いたり、興味のある技術や参加地域のシールをペタペタ。
裏面は本日のタイムテーブルになっています!(めちゃくちゃ便利!!!!)

受付の時にエコバックをいただき、この中にはたくさんの協賛各社のグッズやフライヤーなどが入っています。
これもPHPカンファレンス福岡サポーターの皆さんの手によって手詰めされた汗と涙の結晶なのです。。!!そして恒例のスループット発表w(今年は0.24set/sec、、、すご!!)

さてお時間になり、いよいよオープニングです!!
福岡のあちこちで撮影されたスポットやスタッフの皆さんの動画が流れます(POPな動画でワクワク感マックス!!)

開幕です👏👏👏👏👏👏
そして各社スポンサー紹介!(みなさん自社の紹介を撮り逃すまいとカメラを構えていました📸)
いろんな企業様のスポンサーのおかげで素晴らしいイベントが成り立っていることを改めて実感しました!🙇‍♀️

さあいよいよカンファレンスの始まりです!
私が聴講したセッションは以下でした。(私が聴講したセッションのタイトルに、セッション詳細のリンクを埋め込んでいます🔗気になるタイトルは是非登壇者様の資料などを直接ご覧になっていただけますと幸いです!)

まずは午前の部

開発者が知っておきたい複雑さの正体

『「分かりにくい!」と感じたら複雑』という切り口から、じゃあなんで分かりにくくなってしまうんだ。というお話しで、日々に潜む「わかる〜。そうそう〜。」 と頷きまくりのセッションでした。
初っ端から、日頃随所に生じるもどかしさの正体を突かれ、とても晴れやかな気持ちになりました。

普段の心構え
・越境した学習を行う
・コミュニケーションを取る
・システム思考で考える
・フィードバックループを回す
でも初手では防げないことも多い、だからこそ
・要件、設計へと視野を広げて解決策を探る
・やれることから、少しでも改善をいれていく
・諦めない!くじけない!

AIが当たり前になっていくなかで、エンジニア組織をどのように作っていくか

スポンサーセッションでした。
他のセッションを見に行っていたため全ては聞けなかったのですが、
「小さく失敗できる」機会を提供する というお話は是非WDにも取り入れたいカルチャーだと大変共感しました。

・社内の開発プロジェクトを企画して「チャレンジできる」場にする。
・失敗も「成長機会」ととらえ、許容できる空気をつくる。
・学んだことを社内でシェアすることで、ナレッジが蓄積できる。

コミュニティと共に変化する 私とFusicの8年間

こちらもスポンサーセッションで、新卒から入社して8年目エンジニアさんの今までの軌跡のお話でした。
社会人8年目でここまでしっかりとご自身を客観視してこんな大舞台で落ち着いてお話しできるのか。。!!と驚いたとともに、私自身の刺激にもなりました。

・登壇の機会があれば、話す内容を決める前に申し込んでいました。今思うと、この発表の場が 仕事での学びを整理し、本当の学びに昇華する機会に。
・また仕事で大変なことや失敗があっても、 コミュニティで聞いた他の人の失敗談を思い出して、乗り越えていきました。 (最悪、ネタになるしな。。。とか)

コーヒーブレイク(無限コーヒー)

ここで少し長めの休憩がとられたので、スポンサーブースを覗いてみました。

噂の『無限コーヒー』をいただきながら、各企業さんの企画を楽しませていただきました。
(8.5秒ちょうどで止めましょう(PHPにちなんで)、や、JetBrains製品の拡張ツールの紹介、脆弱性診断ツールの紹介、今何と戦っていますかのアンケートなどなど。。)
わいわい賑やかに楽しく過ごす息抜きの場でありながら、また、登壇者の方と直接お話しすることもできる『ask the speaker』の場でもあるこの空間では、セッションでもう少し深掘りしたかったお話などをお聞きするなど、大変貴重な時間をいただくこともできました!!

ほっとしたところで、再度セッションを聴講します。

予防に勝る防御なし(2025年版) – 堅牢なコードを導く様々な設計のヒント

何を隠そう実は私twadaさんのファンでして、オンラインの勉強会なんかもたまに覗いたりしていました。
お久しぶりに生の講演をお聞きできる機会とあって内心めちゃくちゃ興奮していましたw
前の席でかぶりついて拝聴していました。
『堅牢さ』に潜む罠を丁寧に、また、あるあるな実例を挙げていただきながらの説明が大変ためになりました。
講演中に出てきた以下の言葉を肝に銘じておきます。

・「出来てはならぬことを禁じる」のではなく、はじめから 「出来ていいことだけを出来るようにする」と考える
・Simple と Easy を 混ぜない

お昼休憩

ここで一旦お昼休憩となったので、朝から参加していたWDメンバーで一緒にお昼ご飯を食べに行くことに。
実はこの辺りはWD創業の地でもあり、代表福原もあちこち懐かしみながら、かつてよく通った美味しいお店を探したりとしましたが、お目当てのお店は長蛇の列!!これは無理だ〜・・・ということで、気になった肉吸屋さん『二隆食堂』さんへIN!
あったかしみしみな肉吸、とろりなお豆腐で、ご飯が進みました!(おごちそうさまでした🙏)

さてさて、お腹も満たされて季節外れの陽気を浴びながら、会場に戻って午後の部です!

そして午後の部

詳細の決定を遅らせつつ実装を早くする

ステークホルダーにレスポンス早く伝えつつ、手戻りにすぐ対応する手法としての実装が大変参考になりました。
よく陥りがちな、最初設計にガチガチ時間かけてしまい、お客様からまだなの?という進捗のお問い合わせにジリジリと焦ることはかつて私もよく感じていました。
1.境界を作る(インターフェース)←必ず必要ではない、変わりそうなものと変わらないものを分ける意味での境界を作る
2.簡単な実装で動かす(デモする)
3.フィードバックを得てから本実装
上記は本当にサイクル早く回して、お客様の望むものに最短で近づけることができる大変理想的な実装パターンだと思いました。

・完璧なもの、正解なんてものはない、手を動かしていきましょう
・詳細は目的ではなく、手段

Design and implementation of “Markdown to Google Slides”

新しいスライド作成ツールを作成された方のセッションで、普段使用する中で生じる不便を自身で解消し、それがプロダクトとなるプロセスを学ぶ機会になりました。

「10分以内に機能を消せる状態」の実現のためにやっていること

『捨てやすい設計』と問われ、そもそも前提として捨てる可能性を意識していなかったことにまず気付かされました。
しかし実際に日頃から不要な機能というのは生まれてくるわけで、捨てることによる影響範囲の調査等で開発速度が落ちてしまうのは問題です。
とてもごもっともながらついつい後回しにしがちで、結果負債になっていきやすい部分だなと、改めて考え改めるきっかけになりました。

・依存関係が明確 = 不要なコードが削除しやすい
・Feature Toggle を使って安全に削除可能な運用をする

決済システムの信頼性を支える技術と運用の実践

このセッションは大変興味深くて事前に狙っていたセッションの一つでした。
決済システムのDB設計、負荷テスト、バッチ設計についてのお話をしてくださいました。
決済ドメイン、本当に興味あるけど自社で持つのって相当怖い!大変!!でもその大変な技術を支えているエンジニアのお話を生で聞く貴重な機会で、大変興奮しました。

・正規化すると遅くなる(正規化とパフォーマンスはトレードオフ)
・インサートが多いテーブルの主キーに一部時系列の文字列を使用したことで処理時間に急激な負荷がかかったことがある
 →文字列全体を分散させる(主キーに入れる値をハッシュ化するなど)

バグと向き合い、仕組みで防ぐ

QAエンジニア目線のセッションで大変貴重な学びになりました。
チーム内でバグの分類基準を明確にすることや、優先度に応じた対応方針など、インシデント発生時に速やかに対応するための体制の確保を事前に構えておくことの必要性を改めて身につまされる思いでした。
合わせて、そもそも複雑にならないようにする工夫について、別セッションでfeature Toggleの話と近い運用(ここではFeature Flags)についてもお話しいただきました。

・テストは欠陥があることは示せるが、欠陥がないことは示せない

組織もソフトウェアも難しく考えない、もっとシンプルな考え方で設計する

ここでは、ソフトウェア設計のみにとどまらず組織設計においても『フィードバック』は共通する構造であるという視点に気付かされたセッションでした。
一見かけ離れているように見える両者ですが、異なる物事を同じ構造という観点で説明されることで『確かに!!』と腹落ち体験をしました。
今後何かを考えに行き詰まった時のヒントになりそうな、風穴を開けていただいた、面白いセッションでした。

・フィードバックとは 何かをすると、何かをされた対象から、反応が返ってくる構造のこと
・自身の目的を達成するために 適切な相手に働きかけ、そのフィードバックから自身の行動を調整できることが、フィードバックの意義
・良いフィードバックであれば、「本来の目的とのギャップ」が少なくなる

 →良いフィードバックを生み出す構造をつくる = 良い設計をする

白熱!LT!!

PHPカンファレンスの大人気コーナーLT大会。
5分枠で、時間が来たら容赦なくゴングがなり中断されるというシビアな時間配分の中、どなたも時間ぴったりに合わせて作り込んだ資料と練習したトークを繰り広げられていました。

脆弱性もバグ、だからテストしよう!

スポンサーLT枠でした。
VAddyさんの脆弱性診断ツールについては、スポンサーブースでもお話を伺っていましたが大変興味深いです。
脆弱性診断はご相談多いので、大変貴重なLTでした。

20 名以上の副業エンジニアが柔軟にやりがいを持って働ける環境

スポンサーLT枠でした。
多様性な時代における様々な働き方がある昨今。エンジニアの様々な働き方を後押ししてくれるお話でした。

新卒でもできた!Laravel×AIエージェントフレームワーク「LarAgent」

なんと今年新卒の方のLT!
何か作る時に漏れなくAIを取り入れる、というのも、イマドキな感じで、私の頃とは全く違うなと言うのも比較してしまって面白かったです。
フレッシュなのにちゃんと順序立てて5分にきっちり収めて話されてて、刺激になりました。

Eloquentを使ってどこまでコードの治安を保てるのか?を新人が考察してみた

設計思想に則った実装と、そこから生まれる問題点を明確にされていて、学びになりました。
新人さん、とありましたが、とても深く検討されていて、とても興味深かったです。
(Eloquentについては以前私のブログでも執筆させていただいていますので、よかったら読んでいただけると幸いです!)

ゼロダウンタイムでミドルウェアのバージョンアップを実現した手法と課題

移行に伴うダウンタイムはいつもヒヤヒヤします。
もちろん弊社でも念入りにステージングでの検証を行なった上でリリース実施しますが、それでもサービスの停止時間というのは短いに越したことはありません。
それをゼロダウンタイムで実施できる設計の一つを知る機会になり大変学びでした。

隙間ツール開発のすすめ

かつて私もニッチな隙間ツールを作ったことがありますが今やAIで簡単にちょちょいとこんなの欲しいな〜が作りやすい時代になったものだな〜と感じたのと、いろんな方の過去のセッション資料をみよう!というのは本当に私も同感でした。
私も参加するセミナーなどの資料は手元にごっそり残しては、抽出して自分ストックにしています。

5分で「へぇ〜」がひとつ増える、 PHPの”気になる関数”の話

めちゃくちゃ面白かったLTの一つです。
話されている内容、展開、オチの付け方、どれをとっても秀逸で手を叩きながら爆笑して拝聴いたしました。
ここで紹介されていたdate_sun_info()関数を使いたくて仕方なくなりましたw
こんな体験ができるのもPHPカンファレンスの醍醐味だなと思いました!

PHPロゴの正しい使い方〜意外と知らない公式仕様〜

PHPの正しいロゴ、そして歴史をいろんなロゴを出していただきながら、ほのぼのと、時に爆笑しながら楽しいLTでした。(走るelePHPantくん可愛かったw)
日頃当たり前に目にしているロゴですが、そうだったのか〜!という違いを知れて、誰かに自慢したくなるお話でした。

クロージング

楽しい学びの時間はあっという間。。
最後は、メインホールにてクロージングとなりました。
今年10回目となるPHPカンファレンス福岡は、初回からの発起人さんでの企画は一旦10回目の節目を以て終了と銘打たれています。
改めて代表のお二方より熱い想いのお言葉をいただきました。スポンサーの皆様にご起立いただき改めて謝辞が述べられます。
最後に、本日の速報値の参加者の合計値が『256』人でニヤリとする会場全体w

無事、閉幕!!
最後にWDから参加したメンバーで記念写真📸

福岡だけでなく、全国から集まったPHPerの皆さんの、いろんなお話を聞くことができる大変貴重な1日でした。

余談

スポンサーブースで色々なイベントが楽しくて、片っ端から参加していたらこんなにたくさんのお土産をいただいてしまい、エコバッグの中がパンパンに!!!
(大切に使わせていただきます or 美味しくいただきます!!)

ちなみに、会場に設置いただいていた協賛企業旗は丁寧にK.Y氏が電車で持ち帰り、後日会社に持ってきてくれましたので、会議スペースに飾らせていただきました🚩

感想

私自身日々の業務等で色々な経験をしてきたからでしょうか、以前参加した時に比べると俄然『わかるぞ!』や『そうですよね〜、わかる〜』という視点がありました。
カンファレンスに参加したことで、自身の成長度合いを知ることができたことも大変価値があるなと感じています。
10回目の節目ということもあり、また、最終回ということもあって、皆さんの熱量も高く大変刺激的な1日になりました。

PHPカンファレンス福岡に参加された方のブログ等が以下にまとめられています!
https://fortee.jp/phpcon-fukuoka-2025/blog-link
運営の方、登壇者の方、参加者といろんな視点の感想が拝見できます。
カンファレンスに参加した当日の気付きや学びだけでなく、こういった後記などで新たな気付きを得ることができるのもカンファレンス参加の醍醐味ですね!

今後もこのような学びの機会をキャッチアップして積極的に参加し、一層お客様のお役に立てるようになれたらと、改めて思ったのでした。


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