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2024/01/29
技術系
サーバ監視でよく使うLinuxコマンドまとめ
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こんにちは、エンジニアのRt.Sです!
私たちエンジニアは日常的にさまざまなLinuxコマンドを使用しています。今日は、サーバ保守で頻繁に使用されるLinuxコマンドの元の単語、その意味、そして実際の使い方について簡潔に説明します。
目次
よく使用されるコマンド
ディスク使用状況とファイルシステム
以下のコマンドは、ディスクの使用状況確認やファイルシステムを管理する際に使用します。
1. df (disk free)
- 意味: 「Disk Free」の略で、ディスクの空き容量を意味します。
- 働き: 各ファイルシステムの使用量、空き容量、使用率を表示します。
- 使用例:
df -h
オプションh
:ヒューマンリーダブル(–human-readable)形式(GBやMBなど)でディスクの使用状況を表示します。
2. du (disk usage)
- 意味: 「Disk Usage」の略で、ディスク使用量を意味します。
- 働き: 特定のファイルやディレクトリのディスク使用量を表示します。
- 使用例:
du -sh /home/user
このコマンドは、/home/userディレクトリの合計使用量を要約して表示します。
オプションh
:ヒューマンリーダブル(–human-readable)形式(GBやMBなど)で表示します。
オプションs
:各指定ディレクトリの総使用量のみを表示します。
システム情報とプロセス管理
サーバの健康状態を把握し、問題が発生した際に迅速に対応するためには、システム情報とプロセスの管理を行います。
1. top
- 意味: 「Top」は、最上位やトップを意味します。
- 働き: システム上で動作しているプロセスのリアルタイム情報を提供します。
- 使用例:
top
このコマンドを実行すると、CPU使用率、メモリ使用量、プロセス情報などが表示されます。
2. ps (process status)
- 意味: 「Process Status」の略で、プロセスの状態を意味します。
- 働き: 現在実行中のプロセスの一覧と状態を表示します。
- 使用例:
ps aux
このコマンドは、システム上の全プロセスの詳細な情報を提供します。
オプションa
:端末を持つ全てのプロセスを表示します。
オプションu
:ユーザー指向のフォーマットを行います。
オプションx
:端末を持たない全てのプロセスを表示します。
ネットワークと通信
ネットワークの状態を把握し、リモートマシンとの通信を確立することは不可欠です。以下のコマンドは、ネットワークのトラブルシューティングやリモート接続の際に使用します。
1. ping
- 意味: 「Packet Internet Groper」の略で、パケットを使用してネットワーク接続を確認することを意味します。
- 働き: 特定のホストへのネットワーク接続の可否と応答時間をテストします。
- 使用例:
ping google.com
このコマンドは、google.comへの接続をテストし、応答時間を表示します。
2. ssh (secure shell)
- 意味: 「Secure Shell」の略で、安全なシェル接続を意味します。
- 働き: 暗号化された通信を介してリモートマシンに安全に接続します。
- 使用例:
ssh user@192.168.1.1
このコマンドは、192.168.1.1のマシンにuserユーザーとして接続します。
ファイルの圧縮とアーカイブ
データのバックアップや転送を効率化するために、ファイルの圧縮とアーカイブがよく用いられます。
1. tar (tape archive)
- 意味: 「Tape Archive」の略で、テープに保存されたデータをアーカイブすることを意味します。
- 働き: 複数のファイルやディレクトリを単一のアーカイブファイルにまとめます。
- 使用例:
tar cvf archive.tar /path/to/directory
このコマンドは、指定されたディレクトリ(/path/to/directory)をアーカイブファイル(archive.tar)にまとめます。
オプションc
:新しいアーカイブを作成します。
オプションv
:詳細な出力(verbose)を表示します。
オプションf
:アーカイブファイル名を指定することを意味します。
2. gzip (GNU zip), bzip2
- 意味: 「GNU Zip」の略で、ファイルを圧縮するためのプログラムを意味します。
- 働き: ファイルサイズを圧縮し、ディスクスペースを節約します。
- 使用例:
gzip file.txt
このコマンドは、file.txtを圧縮します。
ファイルの権限と所有権
Linuxシステムでは、システムのセキュリティとデータの整合性を保つためにファイルの権限と所有権を管理しています。
1. chmod (change mode)
- 意味: 「Change Mode」の略で、ファイルやディレクトリのアクセス権を変更することを意味します。
- 働き: ユーザー、グループ、その他のユーザーに対するファイルやディレクトリのアクセス権を設定します。
- 使用例:
chmod 755 file.txt
このコマンドは、file.txtに所有者には読み書き実行権限、グループとその他のユーザーには読み込みと実行権限を与えます。
2. chown (change owner)
- 意味: 「Change Owner」の略で、ファイルやディレクトリの所有者やグループを変更することを意味します。
- 働き: ファイルやディレクトリの所有者やグループを指定のユーザーまたはグループに変更します。
- 使用例:
chown user:group file.txt
このコマンドは、file.txtの所有者を’user’、グループを’group’に変更します。
まとめ
今回はサーバ監視を行なっていく上で頻出するコマンドを上げました。また、これらはそれぞれオプションなどもありそれらを含めるとより深くサーバの状況を理解することができます。この記事がコマンドの基本的な理解を深めるのに役立つことを願っています。
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